福 山 自 動 車 時 計 博 物 館 |
のれ みれ さわれ 写真とれ でお馴染みの福山自動車時計博物館ボンネットバス をはじめ数々の車両をレストアしています。バスはその大半がナンバーを取得し、 動態保存しています。最近は同博物館でレストアされたボンネットバスが 次々と定期観光バスなどで復活しています。非常に高い技術を持っています。 |
FACM 福山自動車時計博物館のHPはこちらです http://www.facm.net/ |
福山自動車時計博物館の外観です。福山城下を「鹿鳴館」時代の街並みに、という試み が館長の能宗氏などで運営の商工会の音頭で行われ、博物館もレトロチックな建物に なっています。建物周辺にも古い消防車や南極から帰ってきたトヨタランクルなどが置かれ ており、期待が高まります。広島・岡山・山口など、周辺からも多くの見物客で賑わっていま す。また館内全ての自動車に乗れるので、当時の雰囲気を感じる事も出来ます。撮影当日 は59年式いすゞBX341(もと瀬戸内バス)の体験乗車が実施され、副館長氏の運転で福山 城周辺をドライブしました。 |
福山200は・・34 三菱(形式不明) 帝国(年式不明) 04-8 三菱トラックシャーシに帝国ボデーの車体を組み合わせた「オリジナル」ボンネットバス です。ご覧の様にTEIKOKU BODYの古いプレートが付いており、車体は60年代前半 のものと思われます。エンジンはMR系と同じ6DB1だそうです。こんなバスが作れるのも 同博物館の技術力の高さが伺えます。 |
福山200は・・81 いすゞBX341 金沢 59年式 04-8 もと瀬戸内バスのいすゞBX、鞆鉄道で活躍するいすゞBX352よりちょっと車体の短い 形式です。車体は細部のモールやプレートに至るまで綺麗に再現されており、博物館の こだわりが感じられます。当日は体験乗車が実施されており、2回乗せて頂きましたが、 45年前のバスとは思えない元気は走りっぷりでした。右左折時には「アポロ」も作動し 「となりのトトロ」の一シーンを思い出しました。この車両はお盆明けに新潟県湯沢町に 移動し、地元のイベント用に使われるそうです。 |
福山22さ・356 日産U690 川崎航空機? 63年式 04-8 地元の建設会社が70年代末期まで使っていた車両を整備の上復活。ナンバーを取得 し、現在もイベントや映画出演などに活躍しています。UDエンジン搭載で、あの2サイクル エンジンのサウンドが楽しめます。これら博物館の動態保存車両は明石海峡大橋開通時 の渡り初めパレードにも参加しています。背後の建物は館長の能宗氏が経営する菊屋 マンションで、目立つ外観は新幹線や山陽線からも見る事が出来ます。 |
福山22さ・482 いすゞBXD30 松本 64年式 もと九州産交のBXD、熊本の松本ボデーの車体を持つ車両です。塗り分けは九州産交 の旧塗装をベースにしています。ナンバーを取得し、自走出来ます。 |
数年前に撮影した、ボンネットバスたち。中央の青いいすゞTSDは現在は見当たりません。 482と500は現在も屋根付き車庫に保存されています。 |
福山22さ・500 いすゞBX341 年式不明 川崎航空機 前扉を持つBX、4分割窓の前面窓が懐かしい川崎ですが、両端の窓はHゴム固定窓 になっており、当時もそういった仕様がありました。岐阜県の濃飛バスにも同様の車両 があった様です。この車両も明石海峡大橋開通時のパレードに参加しています。 |
福山22さ・502 いすゞBR351 川崎 60年式? 福山時計自動車博物館 乗れ・見れ・さわれ・写真撮れでお馴染みの福山時計自動車博物館の動態保存車、 いすゞBRです。BU系の前身で、Rの付いた窓は当時の川崎航空機の仕様のひとつ。 中扉車ですが、前ユーザーは不明。前後各5個の標識灯は昔のバスの必須アイテム。 ニコニコバスとは現在の中国バスの事です。鞆鉄道のいすゞBXレストアなど、同博物館 の技術は大したものです。現在は屋根付き車庫に保管されていますが、最近は殆ど動いて いないそうです。 |
福山22す2639 トヨタコースター 荒川 年式不明 04-8 トヨタコースターをオープンデッキを持つサンフランシスコケーブルカー風に改造した 車両。車内も木製のロングシートが並び、雰囲気は満点です。 |
日産キャブスター? 富士 年式不明 04-8 日産のキャブオーバーバス、富士F7型ボデーを持ち、4灯ライトである事から60年代 中頃の車両と思われます。中扉のバス窓、車体はまだですがエンジンは整備済みで 自走は可能だそうです。これから車体がレストアされ、ナンバーを取得する予定です。 |
日野BD14 帝国 年式不明 04-8 ホイールベース間の床下にエンジンがある「センタアンダー」のBD、大阪市営や伊予 鉄道、長野電鉄などで活躍した日野BTの先輩に当たります。フロントガラス中央にピラー があり、60年代中頃の車両と思われます。前面のエンジンルーバー、ブルーリボンの プレートがBD系である事を物語っています。前扉で、ガイド席もある事から貸切車だった 様です。もと和歌山の明光バスで軽合金貼りの幕板は同社の特注仕様で70年代末期頃 まで採用されました。側面のロゴなど60年代そのままの懐かしい車両です。軽合金のウロコ 模様は「磨いてみないと分からない」そうですが、復活時にはかつての輝きが戻るでしょうか。 愛知県に廃車体があったそうで、40年前の姿に戻って走るのが楽しみですね。現時点では 前扉付近の床が抜けており、車内も埃だらけの状態。 |
三菱MR620 呉羽 68年式 04-8 現在のMK系の祖先、MR620の初期モデルです。MR620は65年の登場後、2年後に B6系と同じ車体にモデルチェンジ、写真の車体は非常に希少です。側窓はHゴム固定窓 とメトロ窓という風変わりな組み合わせ。前後方向幕あたりはちょっと西工カマボコ風です。 前オーナーも保存目的で保有していたので、状態は良好です。 |
日野RM100 金産 年式不明 04-8 博物館近くの収蔵車庫にある日野RMの車体です。日野RL、RJの先輩格でサッシ窓 と丸い後部の組み合わせ。帝国ボデーのRMは大型車のRBに準じた車体でした。車内 にはパーツがぎっしり詰まっていますが、隣に日産ボンネットトラックのシャーシが置かれて おり、また新たなボンネットバスが誕生するかも知れません。最初はこんな状態でも、立派な 車両に復活する技術には敬服します。周りにはマツダタイタンやトヨタクラウンバン、三菱ミニ キャブなど古いクルマも保管されています。 |
日産CN857? 富士 56年式 収蔵車庫 04-8 48年前の日産ボンネットバスです。ご覧のとおり、もとは千曲バス。エンジン、外観の整備 が終わり、内装の工事中です。アポロもちゃんと動きます。前面の方向幕が小さいのが50 年代のバスを物語っています。レストアに際し、各種パーツ類の調達も大変ですが、博物館 には多数のパーツが保管されているそうです。バス以外にも消防車やトラック、三輪車から 手押しポンプ車、電話ボックスに至るまで、あらゆるものが保管されています。 |
日野BH14 車体不明 年式不明 収蔵車庫 04-8 もと土佐電鉄の日野ボンネットBHです。エンジン、外観の整備と車内床と側面の整備 が終わりつつあります。外観もそうですが「無いところは自分で作る」と言うのがわかり ます。床板や側面などかなりの部分を新規に作っています。千曲バスとともに、来春には 復活走行が出来そうですね。 |
収蔵車庫の外観です。博物館からちょっと離れた所にあります。以前は博物館に隣接 していましたが、保有車両や部品等の増加により新築された様です。館長の能宗氏が 経営する「菊屋マンション」と同じ鹿鳴館調の建物が素敵です。留置スペースにも色煉瓦 が敷き詰められ、単なる整備工場とは違った雰囲気です。こんな風景が「普通」であるの も福山自動車時計博物館の凄いところですね。 |
先に紹介した日野RMとともに並ぶ日産ボンネットトラックです。タテ目4灯ライトであの UD型2サイクルエンジンを搭載しています。この位置関係は新たなボンネットバスを 意味するのでしょうか? |
この項を作成するに当たり、福山自動車時計博物館さまより、色々ご教示頂きました。 福山には鞆鉄道のボンネットバスや中国バス・井笠バスなども走っており、同博物館と 共に訪問される事をお奨めします。 |
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